現在七戸駅には、レールバスを含め旅客用気動車が3両、内燃機関車が3両の合計6両の車両が保存されています。また保存活動用に車両移動機1台、無蓋貨車1両、軌道自転車3台を配置しており、線路確認や保線等に使用しています。
南部縦貫レールバス愛好会からのお願い
南部縦貫レールバス愛好会では、レールバスをはじめとする南部縦貫鉄道の車両の保存と七戸駅構内を整備する活動を行っています。
活動費にはイベントでの会員券やレールバスグッズの売上を充てさせていただいております。
愛好会を立ち上げた当初は、七戸町や青森県などの公共団体からの支援及び一般企業からの寄付金等を一切受けずにメンバー個人の資金で保存活動を行ってきましたが、2011年に七戸町が七戸駅構内の土地とレールバスをはじめとする車両の所有権を取得し、現在は七戸町・しちのへ観光協会とともに保存活動を行っています。
現在は活動費の補助をいただきながらレールバスや施設の修繕を行っておりますが、車両や施設の老朽化は年々進行しており、今後も安全に保存維持をしていくためには修繕費が足りません。
お買い求めいただいた会員券やグッズの売上が今後の保存継承に直結します。七戸駅に足を運ばれた際にはグッズのご購入にご協力をお願いいたします。
キハ10形気動車(キハ101・キハ102)
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| 形式 | キハ10形 |
|---|---|
| 車号 | キハ101・キハ102 |
| 製造年・製造所 | 1962年 富士重工業 |
| 設計認可日 | 1962年10月3日 |
| 定員(座席) | 60人(座席27人) |
| 自重 | 9.6t |
| 最大寸法 | 長10,296mm×幅2,600mm×高3,165mm |
| 機関 | DS90(日野自動車) 106PS/2,000rpm×1台 |
| 設計最高速度 | 75km/h |
| 逆転機(減速比) | 手動式(1:3.813) |
| 変速機 | 選択滑り噛合歯車式(機械式) |
| クラッチ | 乾燥単板式 |
| 台車 | 2軸 |
キハ10形気動車のキハ101とキハ102は、南部縦貫鉄道の開通にあわせて1962年に富士重工業宇都宮製作所で製造され、同年10月20日の開通から1997年5月5日の営業休止まで旅客列車で活躍しました。南部縦貫鉄道は計画段階では貨物輸送を主目的に据えており、旅客需要は大きく見込めなかったことから、全長は約10m、自重は10t弱と鉄道車両としては非常に小さなレールバスが導入されることになりました。
1990年代になると耐用年数を大幅に超えて現存する数少ない元祖レールバスとして全国的な人気を集め、1997年5月の営業休止時にはレールバスの定員を40名に制限のうえ、連日キハ104による臨時列車を増発する混雑ぶりとなりました。
廃線後、一時期は車両の状態悪化により走行が困難となりましたが、現在は整備が進み2両とも走行可能な状態を維持しています。
キハ10形気動車(キハ104)
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| 形式 | キハ10形 |
|---|---|
| 車号 | キハ104 |
| 製造年・製造所 | 1956年 帝国車輛工業 |
| 前所有者・旧番号 | 日本国有鉄道 キハ10 45 |
| 設計認可日 | 1980年6月16日 |
| 定員(座席) | 92人(座席76人) |
| 自重 | 30.4t |
| 最大寸法 | 長20,000mm×幅2,740mm×高3,710mm |
| 機関 | DMH17C(ダイハツ工業) 180PS/1,500rpm×1台 |
| 変速機 | TC-2(振興造機)液体式 |
| 台車 | DT-22C(TR-51B) |
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キハ10形気動車のキハ104は、キハ103の老朽化に伴い旧国鉄キハ10 45を1980年6月に譲受した車両です。国鉄時代の1956年に帝国車輛工業で製造され、一ノ関機関区に新製配置後、1972年に八戸機関区に転籍して八戸線で運行されていました。南部縦貫鉄道への譲受にあたり車体色の塗り替えは行われず、白い帯を引いただけで竣工しており、旧国鉄のツートンカラーが当時のまま残る貴重な車両となっています。導入時は朝夕の通学輸送に活躍しましたが、レールバスの3倍以上の自重があり燃料消費量が多いことから、数年で予備車となりイベント列車や多客時の臨時列車など年に数回程度しか運転されなくなり、幻の車両となりました。1997年5月の営業休止前にはお名残乗車に訪れた多くの乗客を運ぶため、久々に連日運転されるようになり最後の最後で大活躍を果たしました。
廃線後はエンジンの不調等により走行できない時期もありましたが、現在は走行可能な状態まで整備できました。国鉄のキハ10系列は、鉄道博物館とリニア・鉄道館のキハ11形、千葉県香取市のキハ10形(鹿島臨海鉄道キハ1000形)など国内に5両が保存されていますが、現在動態保存されているのはキハ104のみです。
D45形内燃機関車(D451)
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| 形式 | D45形 |
|---|---|
| 車号 | D451 |
| 製造年・製造所 | 1962年 日立製作所 |
| 設計認可日 | 1962年9月18日 |
| 自重 | 43.483t |
| 最大寸法 | 長11,250mm×幅2,725mm×高3,630mm |
| 機関 | DMH17S(振興造機) 250PS/1,500rpm×1台 |
| 変速機 | TC-2(振興造機)液体式 |
| 台車 | 固定枕バネ式 |
D45形内燃機関車のD451は、南部縦貫鉄道の開通にあわせて1962年に日立製作所笠戸工場で製造され、同年10月20日の開通時から唯一の機関車として貨物輸送で大活躍しました。1973年のDC251導入後も主力車両としての位置付けは変わらず、1984年2月1日の貨物輸送廃止まで活躍しました。
貨物輸送廃止後はほとんど運転されることはなく、1997年の営業休止時にはエンジンをかけることもできない状態となっており、廃線後は車庫の定位置に留置されたままとなっていましたが、近年はDC251の整備により、イベント等で車庫外に引き出して展示することが可能となりました。現在、走行可能な状態を目指すべく整備を進めています。
DC25形内燃機関車(DC251)
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| 形式 | DC25形 |
|---|---|
| 車号 | DC251 |
| 製造年・製造所 | 1959年 協三工業 |
| 前所有者・旧番号 | 羽後交通 DC2 |
| 設計認可日 | 1973年10月26日 |
| 自重 | 24.3t |
| 最大寸法 | 長7,056mm×幅2,668mm×高3,657mm |
| 機関 | DMH17S(振興造機) 250PS/1,500rpm×1台 |
| 変速機 | TC-2(振興造機)液体式 |
| 台車 | 3軸ロッド式 |
DC25形のDC251は、機関車1両のみで運転されていた貨物列車の予備機として、羽後交通のDC2を1973年10月に譲受した車両です。羽後交通では1959年に協三工業で製造され、横荘線で運転後、1971年7月の同線廃線後は雄勝線に移り、1973年4月の同線配線まで活躍しました。南部縦貫鉄道への移籍にあたり、黄色帯はそのままに車体色は臙脂色から青色に変更されています。
導入時から予備機としてD451の検査時に貨物列車に使用されたほか、キハ103を客車代用として旅客列車の牽引を務めた記録もありますが、1980年10月にキハ103が廃車となり、1984年2月1日に貨物輸送が廃止されるとD451とともにほとんど運転されることなく、1997年の営業休止を迎えました。
廃線後も車庫の定位置に留置されたままとなっていましたが、2015年頃から整備を開始し、2017年には走行可能な状態まで復活することができました。2018年には車体の再塗装が施し、現在はイベント等で不定期に公開しています。
DB10形内燃機関車(DB11)
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| 形式 | DB10形 |
|---|---|
| 車号 | DB11 |
| 製造年・製造所 | 1962年 富士重工業 |
| 設計認可日 | 1964年2月18日 ※当初は機械扱い |
| 自重 | 7.1t |
| ウイング設置時の自重 | 10.2t |
| 最大寸法 | 長5,056mm×幅2,110mm×高2,650mm |
| ウイング設置時の最大寸法 | 長6,465mm×幅2,652mm×高2,650mm |
| 機関 | いすゞDA120P 89PS/2,200rpm×1台 |
| 変速機 | MG4 |
| 台車 | 2軸 |
DB10形のDB11は、南部縦貫鉄道の開通にあわせ1962年にレールバスと同じ富士重工業宇都宮製作所で製造され、開通前の設備工事から使用されました。富士重工の除雪仕様の軌道モーターカーTMC100BS形で、開通当時は車籍のない機械扱いで使用されていましたが、1964年2月に無番号のまま入籍し、同年9月にDB10形DB11の形式称号・車号がつけられました。
床下に備える油圧式の転車装置によって方向転換が可能で、小さい車体ながら夏は保線作業に、冬は除雪列車にと大活躍し、1997年の営業休止時まで使用されていた唯一の機関車でした。
廃線後も動態保存していますが、現在は油圧式の転車装置に不具合があり方向転換できなくなったため、今後修繕する計画です。
保存活動用車両
車両移動機(アント15)
| 形式 | アント15 |
|---|---|
| 製造年・製造所 | 19--年 アント工業 |
| 自重 | 850kg |
| 最大寸法 | 長1,300mm×幅2,435mm×高994mm |
| 機関 | 富士重工業EY-21 15PS/3,600rpm×1台 |
| 変速機 | 常時噛合油浴式 |
| 制動機 | 4輪制動 足踏内拡式 |
保存活動の作業用に南部縦貫レールバス愛好会が購入した車両です。保線作業やイベント時の線路の状態確認等のために使用するほか、2023年11月のト404搬入時にはト404の牽引にも活躍しました。
無蓋貨車(ト404号)
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| 形式 | ト401形 |
|---|---|
| 車号 | ト404号 |
| 製造年・製造所 | 1923年 日本車輌製造 |
| 前所有者 | 遠州鉄道→ 2000年 加悦SL広場 |
| 入線日 | 2023年11月4日 |
| 荷重(積載容積) | 10t(積載容積9t) |
| 自重 | 5.8t |
| 最大寸法 | 長6,501mm×幅2,412mm×高2,069mm |
| 制動機 | 車側制動機 |
| 台車 | 2軸 |
2023年11月に南部縦貫レールバス愛好会が引き取った作業用車両です。元々は1923年に日本車輌製造で製造された遠州鉄道ト404で、同線では連絡貨物列車で使用され、1976年3月の貨物輸送廃止後もバラスト輸送用として使用されました。2000年にホキ800形の導入に伴い解体されるところ、故岸由一郎氏らの尽力により加悦SL広場での保存が実現し、2020年の同広場の閉園まで展示されていました。今後、木造部の修復を行ったあと保線作業で使用していく予定です。
軌道自転車
保線作業、線路の状態確認等などで使用するほか、イベント時に軌道自転車の体験運転会を開催することもあります。
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